夜久野高原で八十八カ所石仏巡り 一日お遍路さんに50
2021年11月12日 のニュース

京都府福知山市夜久野町と兵庫県朝来市にまたがる夜久野高原八十八カ所石仏巡りコースで、初めての「石仏巡りの日・一日お遍路さん」がこのほどあった。好天に恵まれ、両市から約50人が参加し、色付き始めた紅葉を楽しみながら歩いた。
高原の夜久野茶堂(放光院)や石仏巡りコースを維持・管理する「放光院護持会」(吉井正喜代表)と高原の観光推進を図る「やくの絆の会」(森山龍彦会長)が企画。参加者は体力に合わせ、2キロ、4キロ、6キロの距離別に設定された3コースに分かれて巡った。
石仏を一巡すると四国の霊場めぐりと同じ功徳が得られると伝わる。
全札所を訪ねる満願コースには16人が参加し、6キロの道のりを途中でボランティアガイドに石仏や史跡などの説明を受けながら、約3時間30分かけて一周した。
ハイキング気分の人や石仏1体ずつに願をかける人など参加スタイルはさまざまで、それぞれのコースの前後には関係者が付いて安全に気を配った。
アンケートでは「近くにいても知らないことが多くて勉強になった」「四季を通じて訪れたい」「石仏の保護に協力していきたい」などと好評だった。
写真=一番札所がある夜久野茶堂に集まり、出発を待つ参加者たち