1、2個でも珍しいミョウガの赤い実 なんと斜面いっぱいに-大呂で
2021年11月10日 のニュース

京都府福知山市大呂の山沿いで、真っ赤な実を付けたミョウガが群生しているのが見つかった。ミョウガはまれに結実することがあるが、たくさんの実が一斉にできるのは珍しい。
ミョウガがあるのは加藤紀久雄さん(81)宅裏、山際の斜面で、30年ほど前に山手にあったミョウガを移植した。
独特の風味と触感がある香味野菜のミョウガ。生育中は花芽がいくつもでき、そのままにしておくと白っぽい花を咲かせる。それがまれに結実し、赤い実と種ができる。加藤さん宅では、これまでも1個か2個見つけることはあった。

ところが今年は、妻の澪子さん(79)が草刈りついでに斜面を見たところ、一面に赤い実を付けたミョウガがあった。数は100個ほどあり、びっくりしたという。
澪子さんは「こんなたくさん赤い実が付くなんて。このところの異常気象のせいでしょうか」と驚いている。
府中丹西農業改良普及センターは「ミョウガは秋ごろに暖かい日が続くなど、特定の気象条件によって結実することはありますが、こんなに数多くできることは、そうないのでは」と話している。
写真=斜面一面に赤い実を付けたミョウガが広がる