京都府レッドデータ絶滅寸前種のタコノアシ、大谷川で見つかる
2021年11月02日 のニュース

環境省レッドリストで準絶滅危惧、京都府のレッドデータブック(2015)で絶滅寸前種になっている植物「タコノアシ」が、福知山市土の大谷川にかたまって生えているのを、市自然科学協力員の京極春樹さんが見つけた。
タコノアシ科の多年草で、赤い実を付けた姿がタコの足のようになることからこの名がある。休耕田、河川敷などに生え、本州、四国、九州、奄美大島などに分布するが、見かけることはあまりない。
花期は8月から10月で、京極さんは8月に白い花が咲いているのを散歩中に見付け、観察を続けてきた。今は赤い小さな実が茎に付き、名前の通りタコの足のように見える。
近隣ではここにしか見られず、どうやってこの場所に生えたかは不明。京極さんは希少な植物をそっと見守っている。
写真=大谷川に生えるタコノアシ