鬼退治祈願の御勝八幡宮で2年ぶりに紫宸殿田楽奉納
2021年10月25日 のニュース

京都府福知山市上野条の御勝八幡宮(大林八十彦宮司)で、秋の例大祭が24日に営まれた。新型コロナウイルスの影響で祭礼は2年ぶり。今年も規模は縮小したが、地域住民が法被姿で、地元に伝わる「紫宸殿田楽」の一部を奉納した。
大江山の鬼退治をした源頼光が戦勝祈願をしたとされる神社。紫宸殿田楽は、鬼を倒した感謝のしるしとして、頼光が奉納した田楽が伝わったもの。府無形文化財に登録されている。
25年ごとの大祭の時に奉納するが、毎年の秋祭りでも、田楽を忘れないよう全12番の曲の半分ほどを奉納している。
今年は3曲に減らした。神事に続き、住民や地区出身者の15人が、境内で札状の板をつづり合わせた打楽器「ピ(ビ)ンザサラ」や鼓を演奏しながら、笛の音に合わせて舞った。
自治会長の谷和茂さん(64)は「伝承を絶やさないように取り組んでいます。練習をしておかないと動きがバラバラになるので、今年はできて良かった」と話していた。
写真=秋祭りで伝統芸能を奉納した