ウルトラ怪獣生みの親・成田亨さんと鬼の特別展 日本の鬼の交流博物館
2021年10月22日 のニュース

来月28日まで原画など展示
ウルトラ怪獣の生みの親で、博物館近くに鬼のモニュメントを制作した彫刻家の成田亨さん(故人)と鬼をテーマにした秋季特別展が、京都府福知山市大江町佛性寺、日本の鬼の交流博物館(佐藤秀樹館長)で開かれている。成田さんが描いた鬼の原画など約80点が並ぶ。11月28日まで。
成田さんは巨大変身ヒーロー、ウルトラマンの美術総監督として知られるとともに、バルタン星人やピグモンなど、多くのウルトラ怪獣を生み出した。大江山の鬼についても興味を示し、鬼の絵を描いた。各地で展示会が開かれ、2002年に73歳で亡くなった。
鬼のモニュメントは旧大江町の依頼を受け制作。1990年、酒呑童子の里を見下ろす丘に酒呑童子、茨木童子、星熊童子3体の像が建てられた。
特別展に出品の鬼の絵は酒呑童子や夜叉、餓鬼など18点。アクリル画で、恐ろしい鬼の表情を鮮やかに描いている。
また鬼のモニュメントのデッサンや制作の意図を書いた計画書、完成までの工事経過写真、制作の参考にするため、江戸時代の浮世絵などから推察した酒呑童子など鬼の身長をまとめた表、成田さんがデザインした大江山鬼伝説1千年祭のポスターなども展示している。
佐藤館長(65)は「成田さんは鬼の躍動感や力強さなどを絵やモニュメントを通じて表現されている。モニュメントは写真だけではなく、実際現地に行って見てほしい」と話している。
開催時間は午前9時から午後5時(最終入館は同4時30分)まで。入館有料。毎週月曜休館。
写真=成田さんが描いた鬼の絵