自然と歴史感じて走る140キロ 京都府が丹波にサイクル5ルート
2021年10月10日 のニュース

サイクルツーリズムで地域活性化をと、京都府は亀岡、南丹、京丹波の2市1町で「京都丹波サイクルロード」を新たに設定した。30キロから140キロまでの5ルートがあり、日本の原風景ともいえる里山の魅力が楽しめる。スマートフォンのアプリを使ったスタンプラリーが16日に始まる。
亀岡市のサンガスタジアム京セラ(府立京都スタジアム)をメイン発着点、京丹波町の府立丹波自然運動公園をサブ発着点として、2004年アテネ五輪ロードレース日本代表の田代恭崇さん監修でエリア内の名所、見どころ、道の駅などを結んだ。
一番短い30キロは「亀岡観光ショートコース」として、明智光秀ゆかりの谷性寺や、日帰り入浴施設もある湯の花温泉、川の駅・亀岡水辺公園などを巡るルートにした。
ほかに「八木日吉周遊サイクリング」50キロ、「京都丹波周遊ライド」85キロ、「京都丹波縦断ライド」110キロなどがある。
最長の「京都丹波一周ロングライド」は、美山かやぶきの里や大野ダム、カフェや絵本店などがある地域振興拠点施設・質美笑楽講(旧質美小学校)などを巡ってサンガスタジアムまで戻る140キロのコースになっている。

おすすめ立ち寄りスポットのほか、空気入れ・修理工具貸し出しやトイレ利用が可能な施設・店などを紹介したルートマップは、各観光協会や道の駅などで配布している。
府は自転車の走行環境整備として、道路にルート誘導をするブルーラインや主要目的地までの距離を知らせる表示、分岐点での進行方向を示すサインなどを2023年度までに描いていく。
■アプリを使ってスタンプラリー■
スタンプラリーは、無料サイクリングアプリ「ツール・ド」を使う。アプリをダウンロードして、各ルートのチェックポイントを巡ると、コースごとに完走証と記念の手ぬぐいをプレゼント。全コース完走した人には「京都丹波マイスター」の認定証と地元特産品詰め合わせを授与する。期間は12月12日までだが、記念品・賞品は数に限りがある。
問い合わせは府建設交通部道路管理課、電話075(414)5262、または南丹広域振興局地域連携・振興部、電話0771(24)8430。
写真上=日吉ダム湖畔など、里山の自然、歴史を満喫できるルートを設定した
写真下=スタンプラリーでルートごとに完走記念の手ぬぐいをプレゼントする