汗ばむ寒露 三段池で風物詩「松のこも巻き」
2021年10月09日 のニュース

京都府福知山市猪崎の三段池公園で8日、こも巻きが行われた。二十四節気の一つで、本格的な秋の訪れを告げる「寒露」の日だったが、市内では朝から日が照り付け、汗ばむ陽気の中での作業となった。
こも巻きは、公園を管理する市都市緑化協会(岩城一洋理事長)が毎年実施。秋の風物詩にもなっていて、今年は園内にあるアカマツ約1840本のうち約100本の幹に、わらで作ったこもを巻いた。
松枯れの原因となる害虫が越冬のために潜る習性を利用し、冬眠から目覚める前の3月初旬に取り外して退治する。
作業は、委託を受けた市シルバー人材センターの5人が午前9時から、松風亭(水上茶室)近くの池沿いで始めた。2人1組になり、根元から1メートルぐらいの高さに巻いて、縄で縛った。
作業員の松浦征彦さん(78)は「こも巻きの時期は毎年肌寒いですが、こんな暑い中、汗をかきながら作業をするのは珍しい」と話していた。
写真=アカマツにこもを巻く作業員たち