自衛隊駐屯地から花火77発 コロナ禍の市民に元気をとサプライズで
2021年08月30日 のニュース

京都府福知山市天田の陸上自衛隊福知山駐屯地(小野田宏樹司令)で、突然花火が打ち上がった。新型コロナウイルスの退散祈願と、沈みがちな市民たちに元気を届けたいとの願いを込めたサプライズ花火。10分足らずだったが、地元住民らを喜ばせた。
例年8月、駐屯地を一般開放して夏祭りを行うが、コロナの影響で昨年に続いて今年も中止となった。そこで、代わりにできることはないかと考えて、サプライズ花火を企画。イタリア語で「元気を出してがんばろう」の意味がある「福知山コラッジョ花火」と名付けた。

福知山自衛隊協力会と共催。人が集まるのを避けるため無観客開催とし、大々的な宣伝はせず、周辺自治会に事前告知するにとどめた。
花火業者の福知山火薬に依頼し、27日夜午後7時30分、駐屯地内の6階建て生活隊舎の屋上から2号玉が次々と打ち上げられた。
駐屯地の第7普通科連隊に合わせて、77発が上がり、地元住民らは自宅周辺から、夏の夜空を彩る大輪を眺めて楽しんだ。
駐屯地広報室は「見ていた子どもたちが『すごい花火』と喜んでいて、最後は各地で拍手も起きていました。SNSで感謝の言葉もあり、やってよかった。苦労したかいがありました」と話していた。
写真上=夜空を彩るサプライズ花火(音無瀬橋付近から)
写真下=花火を眺める地元住民ら(西小谷ケ丘で)