バスが来ない山の中にバス停? 標識に似せた個人宅の表札
2021年08月29日 のニュース

街中でよく見かけるバス停標識。京都府福知山市三和町田ノ谷、山の中の市道沿いには、標識に似せた個人宅の表札が立っている。バス路線ではない場所のため、車両は止まらないが、本物そっくりで、地区内でも話題になっている。
作ったのは岩見義隆さん(69)。母屋が自宅前の道路から高い場所にあり、宅配業者らに分かりづらいため、下の道路沿いに表札を付けることを考えた。ただ、普通の表札だと面白くないと思い、バス停の標識風にした。

知人からもらった板を使い製作。丸い部分にはペンキで、住所の「田ノ谷」と、名前の「岩見」という字を記している。支柱には架空の時刻表も取り付けた。
表札の出来に近所の人たちもびっくり。時刻表を見て「たくさんバスが止まるんやなあ」と笑っている。岩見さんは「この表札を立ててからは間違わず、スムーズに配達などをしてもらっています。古くなったら新しいものを作り、また立てたい」と話している。
写真=田ノ谷に立てられた「バス停」