オンラインでお伊勢参り、旅行気分にも 自由研究で小学生参加
2021年08月14日 のニュース

百人一首の普及などに取り組む「福知山かるたWAVE」(大松幹生代表)は8日、京都府福知山市駅前町の市民交流プラザで、オンラインを活用した「自由研究教室」を開いた。市内外の小学生11人が参加し、インターネット上で360度見渡せるデジタル写真などを使って「お伊勢参り」をした。
普段はオンラインを中心に、日本の伝統文化や「百人一首」の練習をしており、これまでにも何度かデジタル写真などを活用した「バーチャル旅行」をしてきた。今回は夏休み特別版で、古くから日本人に親しまれた三重県伊勢市の「伊勢神宮」を行き先に決め、様々なことが学べて自由研究にもなる内容にした。
会場には7人が集まり、他の4人はインターネットを通じて加わった。最初に、大松代表が伊勢神宮について説明。「天照大神が祀られていて、江戸時代には国民の6人に1人がお参りをしていました。『おかげ犬』といって、自分でお参りできない人が、代わりに犬に参拝してきてもらうといったこともありました」と教えた。
このあと、子どもたちは、大松さんがQRコードを載せた伊勢神宮内宮「皇大神宮」の地図を受け取り、タブレット端末でコードを読み取って「五十鈴川御手洗場」「宇治橋」「神楽殿」などの各スポットの写真にアクセスして、境内散策やお参りをした。写真には、おかげ犬や文字が隠されていて、子どもたちが探して楽しんだ。
山崎美樹さん(昭和小3年)は、「おかげ犬のことが勉強になりました。しっかりと参拝していたと聞いてすごいと思いました。伊勢神宮に行った気分にもなれた」と笑顔を見せていた。
このあと、少人数での百人一首やクイズ大会などもした。
写真=オンラインで伊勢神宮の境内を散策した