京都府絶滅寸前種「マヤラン」 夜久野で発見
2021年08月16日 のニュース

京都府福知山市夜久野町内でこのほど、京都府レッドデータブックで絶滅寸前種に指定されている種子植物のマヤランが発見された。府内で見つかった記録は少なく、非常に珍しいという。
マヤランは、常緑林下に生える腐生ラン。花茎は15センチから20センチほどに伸び、白色で紅紫色を帯びた花が2~5個つく。開花時期は7~9月で、地上に姿を現す期間は比較的短い。
本州や四国、九州、中国大陸、東南アジアから南アジアに分布するが、府の記録では丹後地域のみで見られるとされ、府内では絶滅の危機に瀕しているという。
市自然科学協力員会のメンバーで植物を専門とする京極春樹さんによると、府内では京丹後市の経ケ岬で2017年に発見されたのを最後に見つかっていないという。
夜久野町の男性が散歩中に見つけた。京極さんは「市内で発見されるとは、たまげました。珍しい植物を発見された場合は、掘らずに、写真を撮って植物園などに連絡してほしい」と話している。
写真=発見されたマヤラン(京極さん撮影、背景を画像加工しています)