夏休みに自宅でやってみよう減塩実験 福知山市が参加小学生を募集
2021年07月09日 のニュース

高血圧予防の取り組みに力を入れる京都府福知山市が、小学生を対象にした夏休み特別企画「チャレンジ! ローソルト」を実施する。一日あたりの塩分量が分かる実験を1週間して、高血圧予防につながる減塩について関心を高める。無料。
市が2018年度に行った健康に関する調査で、福知山は近隣市や府平均に比べて高血圧性疾患の人の割合が高いという課題が明らかになった。そこで19年度から高血圧予防の取り組みを本格化させ、その一環で成人を対象に、専用の検査キットで採尿から摂取塩分量が分かる「減塩効果検証モニター」を始めた。
いつも通りの日と、塩味、しょうゆ味のお菓子やつまみを控えるなどの減塩行動をした日に記録を付けて、塩分摂取の現状把握と食生活改善を図る。昨年度末までで市民56人が参加した。
今夏は、夏休みに家庭で過ごす小学生に狙いを定め、減塩モニターとして募集することにした。
参加する小学生には、市の栄養士と保健師で作った塩分についての豆知識をまとめた特製冊子をプレゼントする。
市健康医療課は「夏休みの自由研究に活用してまとめてもらえることにも期待しています。保護者も一緒に家族で取り組んでもらえたらうれしい」としている。
市はこのほか子ども向けの取り組みとしては、小中学校の給食献立表への塩分表示、減塩メニューを導入している。
写真=参加する小学生に配る特製冊子