国蝶のオオムラサキ羽化 青紫の羽美しく
2021年06月04日 のニュース

「森の宝石」とたとえられる美しい国蝶、オオムラサキの人工飼育を続ける京都府福知山市厚中問屋町の大地洋次郎さん(80)宅で4日未明、今年の羽化が始まった。第1号は雄で、羽を動かし元気な姿を見せている。
オオムラサキは光沢のある青紫色の羽が特徴で、環境省レッドリストの準絶滅危惧種。愛蝶家の大地さんは1993年から、自宅にしっかりとした小屋を建て、毎年卵から幼虫、さなぎ、成虫へと育てている。
今年初の羽化は昨年より1週間ほど早い。成虫の羽を広げた大きさは12~13センチで、クヌギの丸太や幼虫の食草となるエノキの葉にとまって体を休めている。
7月に入ると成虫がエノキの葉に卵を産み付け始める。今年は50匹が羽化するとみている。羽化は7月初めまで続く。
写真=クヌギの丸太にとまるオオムラサキ(4日午前8時35分ごろ)