中止したお田植祭の代わりに清はらい式 三和町大原・うぶやの里
2021年06月02日 のニュース

新型コロナウイルスの影響で中止となった「お田植祭」の代わりにと、京都府福知山市三和町大原の「うぶやの里」の田んぼで、神事・清はらい式が執り行われた。大原神社の神職と地元住民の計7人が豊作を願った。
お田植祭は、大原神社を中心とした地域の伝統行事のひとつ。府の有形民俗文化財に指定されている産屋(うぶや)のPRなどを目的に、2006年から地元住民らでつくる実行委員会(小林英夫委員長)が、毎年5月の最終日曜日に実施している。
例年、地元の女性と市内外の女子大生が、編み笠ともんぺ姿の早乙女になり、手作業で田植えを行うほか、京都市内の子どもたちも参加して、住民たちと交流を図るなどにぎわう。しかし、新型コロナの感染防止のため、昨年に続いて今年も中止を決定した。
5月29日に開催の式に参列したのは実行委のメンバーら。農事組合法人かわい(土佐祐司代表理事)が前日に苗を植えた産屋そばの広さ7アールの田んぼに集まり、災いが起きないようにと神職がおはらいをして、五穀豊穣を願うお札を水口のそばに差した。
収穫したもち米は、川合地域の6つの神社に正月の鏡餅として奉納する予定。
大槻兄市副委員長(74)は「2年連続の中止は残念ですが、早くコロナが収束して来年は開催できるよう願っています。次に開催できた際は、これまで以上ににぎやかにしたいです」と話していた。
写真=豊作を願って神事が行われた