福知山暮らしの良さを移住希望者に市がオンラインで紹介
2021年06月01日 のニュース

京都府福知山市は29日、福知山暮らし体感ツアーをオンライン形式で開催した。市内への移住に関心を持つ都市部在住の3人が参加。先輩移住者の夫婦がゲストスピーカーを務め、田舎暮らしの良さなどを解説した。
新型コロナウイルス禍で、若者の価値観が変化し、リモートワークの導入が進んだことなどで、2020年度の市への移住者は21世帯37人と、過去最多を記録。今年度も引き続き移住者を獲得するため、さまざまな取り組みを実施している。
体感ツアーもそのひとつ。移住希望者のリクエストに応じ、市内を案内するツアーを行っていたが、緊急事態宣言下で実施できず、オンラインを活用した形に変更し、初めて取り組んだ。
ゲストスピーカーは、20年4月に長野県軽井沢町から移住し、祖父母の住んでいた中地の空き家で、中六人部お試し住宅を運営する堀代知さん(32)、可奈さん(32)夫婦が務めた。
東京都八王子市と兵庫県芦屋市、大阪府河内長野市に住む30~50代の3人が参加。市まちづくり推進課の職員が福知山の概要を説明、堀さん夫婦がお試し住宅の部屋を紹介したあと、移住に至った経緯や田舎暮らしの良さなどを紹介した。
代知さんは「都会にいると、2人で月30万円ほどは必要ですが、福知山だと20万円ほどで暮らせます。また自然がいっぱいで、季節を感じながら生活ができるのも良い」などと、福知山で暮らすメリットを挙げた。
また参加者の質問に答える時間もあり、「移住資金はどれくらいためましたか」との問いに対し、「1年くらいは仕事をしなくても生きていけるくらいの予算は、用意していました」と伝えていた。
写真=田舎暮らしの良さを説明する堀さん夫婦(右)