住民が持ち込んだ卵からキジのひな4羽誕生 三段池動物園
2021年05月15日 のニュース

京都府福知山市猪崎、三段池公園内にある市動物園(二本松俊邦園長)で、キジの卵が孵化し、ひなが誕生した。11日に生まれたばかりで、飼育員たちが愛らしい姿に癒やされている。
キジの卵は、中(なか=地名)にある畑のあぜで住民が草刈りをしていて、抱卵中の親鳥を傷つけてしまい、巣に戻って来なくなったため卵を保護。4月29日に10個を持ち込んだ。孵卵器で温め、誕生を心待ちにしていたところ、11日に6羽がかえった。
園は、野生の傷病動物などを保護する役割も担っており、保護動物を飼育する小屋に熱電球を取り付け、30度を下回らない環境で世話。体が弱かったりして、2羽は死んでしまったが、ほかの4羽は餌をしっかりと食べ、順調に成長している。
卵は直径約4センチだったが、現在は4羽とも体長7センチほどになった。今年9月に放鳥する予定という。
二本松園長は「2羽は残念でしたが、4羽は無事に大きくなってほしい。現在は休園中ですが、開園後に声をかけてもらえれば、小屋に案内して見ていただけるようにしたい」と話している。
写真=動物園で生まれたキジのヒナ