マンガで学ぶ仏教 海眼寺が本堂で200冊公開
2021年05月13日 のニュース

京都府福知山市寺町の臨済宗南禅寺派・海眼寺(芝原三裕住職)は、本堂に「仏教マンガコーナー」を設置している。お坊さんの暮らし、精進料理、仏教、寺などを題材にした絵本や漫画が約200冊並ぶ。その場で自由に読むことができ、訪れた人が興味深く読み込んでいる。
昔から、仏教や寺に関連した絵本、マンガ本が多数出版されていることから、芝原住職が、京都国際マンガミュージアムのリストなどを参考に一つずつ探して集め、2年前にまとめて設置した。
親鸞や最澄、空海らの伝記▽仏像を彫る仏師や葬儀会社メインの物語▽地獄が舞台のコメディや劇画風の冒険ものなど様々で、現役の僧侶によるエッセー風のコミックなども置いている。中にはドラマ化された作品もある。
お参りに来たついでに読んで帰る人が多く、子どもよりも大人の方がよく手に取っているという。芝原住職(41)は「仏教やお寺について堅苦しく考えるのではなく、広く親しんでもらえるようにと置いています。いろいろな人が、お寺に足を運ぶきっかけになれば」と話していた。
今後も冊数を増やしていく予定で、法要や行事などが無ければ、随時開放している。貸し出しはしない。
写真=芝原住職が集めた仏教マンガを集めて本堂に置いている