関取へ勝負の五月場所 十両目前の福知山出身千代栄

2021年05月09日 のニュース

千代栄

 大相撲の五月場所が、9日から東京都の両国国技館で始まる。京都府福知山市出身の力士・千代栄(30)=九重部屋、本名・岸栄太=は、自己最高位の東幕下6枚目で勝負の土俵へ上がる。十両が視野に入り、関係者からは期待の声が高まっている。

 京都共栄学園高校の柔道部出身。当時の監督で、現在は顧問を務める柿原功二さん(44)らに角界入りを勧められ、九重部屋に入門した。これまでの最高位は、2017年9月場所の西7枚目だった。

 西16枚目で挑んだ今年3月場所では、初日こそ敗れたものの、その後は全勝。6勝1敗で番付を10枚上げ、過去最高位となり、関取と呼ばれる地位が現実味を帯びてきた。

 身長180センチ、159キロ。押し相撲の千代栄さんは「年齢が30歳を超え、十両に上がるためには、ここが勝負どころ。ただ自分にプレッシャーをかけすぎず、5月場所に挑みたい。福知山市民のみなさんも、応援をよろしくお願いします」と話し、静かに闘志を燃やす。

 恩師の柿原さんは「学生時代は優しく、柔道では団体でインターハイに出場するなど、身体能力が高い生徒でした。ぜひ5月場所も勝ち越し、できれば全勝で優勝し、十両に上がれるよう頑張ってほしい」と期待している。

 当時の総監督、芦田武志郎さん(72)も「今の番付にいくだけでも大変で、よくやっていると思う。これまでも十両へのチャンスはあったと思うが、一番の好機が巡ってきている。ぜひ頑張ってほしい」と声援を送る。
 
 
写真=十両昇進をめざす千代栄さん(本人提供)

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