教室に巨大サメ現る 高校美術部員が附属中の教室で黒板ジャック
2021年03月16日 のニュース

福知山市土師、京都府立福知山高校附属中学校(宮下繁校長)で15日、教室の黒板をキャンバスに見立てる企画「黒板ジャック」があった。1年生の教室に巨大なホオジロザメが描かれ、登校した生徒たちは、驚きながら見入っていた。
非日常空間を楽しんでほしいと、美術部の高校生が中心となって取り組む恒例の企画で、今年で6回目。昨年の作品は「黒板アート甲子園2020」で入選している。
制作したのは美術部の高校1、2年生14人。勉強などで逃げ出したくなる時はあるけれども、立ち向かってほしいとの思いを込めて、ホオジロザメに向かう小魚の大群を描いた。
12日の夕方から準備を始め、土曜と日曜の計15時間ほどかけて完成。教室の黒板に加えて移動式黒板1台も使い、小魚は青、赤、紫など6色のチョークでカラフルに仕上げた。
15日朝、何も知らずに登校した中学1年生たちは、迫力ある作品を見て驚き「本物のサメみたい」「細かく描かれていて、上手」などと喜んでいた。
美術部2年の大槻美蘭部長や坂本光さんらは「白いキャンバスに書くのとは違い、影を作るのが大変でしたが、喜んでくれている中学生の反応が見られて達成感があり、うれしい」と話していた。
作品は昼前まで鑑賞できるよう、授業を工夫した。
写真=黒板をジャックして巨大なサメなどが描かれた