新大阪、京都-福知山方面の特急を半分近くに減便 コロナ禍の利用減でJR西日本
2021年01月29日 のニュース

新型コロナウイルスの感染拡大で利用者が大幅に減っているため、JR西日本は2月1日から当面、特急を減便する。京都府と兵庫県の北部を管轄する福知山支社関係では、新大阪駅-福知山駅方面を結ぶ特急「こうのとり」と、京都駅-福知山駅方面を結ぶ特急「きのさき」「はしだて」の運行をそれぞれ半分近くにする。上下それぞれ1時間に1本の割合で運行しているが、減便後は次発まで2~3時間空く時間帯もある。
「こうのとり」は一日当たり上下28本の運行ダイヤを組んでいる。利用者の減少で、昨年9月から上下2本を運休、今回はさらに空席が多い上下10本を運休する。
減便で、上りの福知山駅からの始発列車は午前5時49分発と変わらないが、下りの新大阪駅からの最終列車は午後10時4分発から同8時6分発に早まる。
「きのさき」「はしだて」は両方で、一日当たり上下30本を運行している。このうち今回、利用が少ない上下14本を運休する。
上りの福知山駅からの始発列車は午前6時2分発と変わらないが、下りの京都駅からの最終列車は午後9時37分発から同7時28分発に早まる。
JR西日本管内全体の在来線特急の今年に入ってから14日までの乗車率は、前年より約75%減っている。城崎温泉などへの観光客やビジネス客が多い福知山支社管内でも、年末年始(昨年12月25日ー5日)の特急乗車率は、前年比で山陰線が約64%減、福知山線が約53%減と大きく落ち込んだ。
■京都丹後鉄道も大幅に減らす■
京都丹後鉄道でも、新型コロナウイルスの感染拡大を受けての利用者減少に伴い、2月1日から、宮福線を走る特急列車を中心に大幅に減便する。
福知山駅-網野駅を結ぶ特急「たんごリレー号」は、一日当たり上下6本を運行しているが、このうち5本を、緊急事態宣言終了日までをめどに運休する。京都駅-天橋立・久美浜駅を結ぶ特急「はしだて」は一日当たり上下10本を運行しているが、このうち上下6本を当面運休する。
ダイニング列車の「丹後くろまつ号」の全列車も、29日から緊急事態宣言終了日までをめどに運休する。
同鉄道の年末年始(昨年12月25日-5日)の特急乗車率は、前年に比べて約72%減少した。
写真=減便ダイヤを知らせるチラシを掲示したJR福知山駅