AIでお年寄りを見守り 困りごとアプリ開発-大江町毛原が全戸に機器導入を計画

2021年01月13日 のニュース

 過疎高齢化が進む京都府福知山市大江町毛原の住民たちが、地域で孤立しがちなお年寄りの見守りにAI(人工知能)搭載スマートスピーカーを使い、日常生活をサポートしようという取り組みを計画している。

計画しているのは、住民による地域活性化グループ「毛原の棚田ワンダービレッジプロジェクト」(水口一也代表)。クラウドファンディング(CF)で、全戸配布するための導入費用を募っている。

約600枚の棚田が広がる風光明媚な毛原地区は、過疎、少子高齢化が進み、棚田を保全するための草刈りやごみ出しなどの作業が難しくなっている。しかし、以前から住民同士による助け合いや地元以外の人たちによる支援を受け、地区を守り続けてきた。

こうした中、プロジェクトでは、より安心して暮らせるよう、情報共有などに使えるスマートスピーカーの導入を計画。勉強会を開き、昨年10月には地区で数台設置して実験をした。

導入を予定しているのはスクリーン付きスマートスピーカーやタブレットで、全13戸(30人)に配備する。導入できれば、まず情報共有を目的に、地区の行事の日程や催事の当番、ごみ出しの日などを網羅したカレンダーを作り、スピーカーに話しかけると、すぐに音声で答えるようにする。

また、テレビ電話のように、スピーカーの画面を通じて、住民同士の会話も可能で、困りごとや尋ねたいことなどを顔を見ながら話すことができる。

2021年度中には、住民たちの困りごとをまとめて対応するアプリを開発。ごみ出しや電球の取り換え、草刈りなどのメニューをタブレットに表示し、希望のメニューをタッチすると、各住民に発信され、動ける人が支援していくという仕組みをつくっていく。22年4月からの本格利用を目指す。アプリの利用が始まれば、地区外の人たちにも情報を伝え、支援に結び付けたいと考えている。

アプリ開発以外の、機器の導入費用はクラウドファンディングサイト「レディーフォー」で募っている。目標金額は50万円で、支援募集は19日午後11時まで。

水口代表(62)は「地区のコミュニティーは、住民同士が直接顔を見て話をするのが基本ですが、現在は高齢者が高齢者を支えていく時代で、機械に頼らざるを得ない」と言い、「ほかにも高齢化で悩む地区があると思うので、毛原がIT化のモデルになるように頑張りたい」と話している。


写真=試験的に導入したスマートスピーカーを見る毛原地区の住民たち

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