おばあちゃんたちはインスタグラマー 老化防止にと2年半、80代の3人毎日更新

2021年01月01日 のニュース

 若者を中心に人気を集めている「インスタグラム」。老化を防ぐためにと、京都府福知山市内の80代の女性3人が2年半ほど前から、インスタグラムを活用している。当初は一つ投稿するのに1時間かかったりもしたが、今ではインスタグラマーのように毎日の更新をめざして楽しんでいる。

 インスタグラムとは、写真や動画を共有するコミュニケーションサービス。スマホなどで撮影した写真に文を添えて投稿すれば、全世界の利用者がそれを見ることができる。 利用者のうち、特に閲覧数が多く強い影響力を持つ人のことをインスタグラマーといい、企業からの広告収入を得る人もいて、若者には新しい職業として認知されている。

■新たな機能の習得に励む■

 3人は福知山高校の同級生、谷鈴子さん(85)=平野町=、福島素子さん(86)=上新町=、室田陽子さん(85)=呉服町=。福島さんの知り合いで、スマホの使い方を教わっている公庄祥さん(74)=下新町=の勧めで、2018年6月に始めた。

 当初は、同じ写真を連続してアップしてしまったりと失敗もあったが、回数を重ねるごとに操作を覚えていった。異なる写真を2枚同時に投稿できるまでになり、今はもっと使いこなしたいと、一つの画像に複数の写真を配置する機能の習得に励む。

■「四季を感じて」と花や料理を投稿■

 大切にしていることは、見た人に季節を感じてもらうこと。福知山の四季の花や外食した時の料理、風習などの写真を投稿する。インスタ映えするものはないかと、常にアンテナを張り、近くを散歩する時や買い物の道中でも、良い素材を見つけたら、すかさずスマホでパシャリ。

 軒先に柿をつるす近所の喫茶店を撮影した写真は秋の風情を感じさせ、「こんな風景も、近頃はあまり見られなくなった」などと文を添えている。

 写真のポイントは、構図とカメラアングル。花を撮影する時も、福知山城や音無瀬橋など、福知山のシンボル的な建造物を入れたりして工夫する。角度を変えて何度も撮影するという。

■文章は頭の体操に 辞書を引いて勉強も■

 写真に添える文章を考えるのは、頭の体操にもなっている。室田さんは得意な俳句を添えたりもする。「言葉は、辞書を引いて確認します。間違えていると、コメントで指摘される」と笑う。

 おすすめのインスタ映えスポットは、四季の花が楽しめる公園型複合施設のゆらのガーデン=蛇ケ端=。花の種類が分からない場合は、無料アプリを駆使して、種類を調べるなど余念がない。

 谷さんは、過去の投稿数が500に迫ろうとしていて、フォロワー数は約400に。「コメントや『いいね!』の反応があるとうれしい」とその魅力を語る。

■孫から「いいね!」 安否確認の役目も■

 インスタの活用は、離れて暮らす身内への安否確認の役目も果たしていると言い、高校生になる孫からの「いいね!」は、毎日の励みになっている。

 インスタを使う上での注意点は、個人情報が特定されるようなものは投稿しないこと。家族からも、SNSの取り扱いには留意するよう念を押されている。

 これまでに投稿した中で、お気に入りの写真は…。

 谷さんは散歩コースに咲いていた赤く染まったドウダンツツジ、福島さんは三段池公園内の木々の紅葉、室田さんは大皿の上に紅葉の落ち葉を盛り付けた1枚。

 3人は気軽に教えてくれる公庄さんに感謝している。「質問するため携帯電話の店に行くと時間がかかるので助かっている。家族でもあそこまで教えてくれない」

 まだまだ使えていない機能はいっぱいある。今でも「フォロー? フォロワー? ハッシュタグ?」と首をかしげる。難しい固有名詞は分からなくても気にしない。

 「すっかり生活の一部になっている。福知山の宣伝になるような写真を撮って発信していきたい」とスマホ片手にこれからも元気にまちを歩く。


写真は上から順に
写真1=花を見つけて撮影する谷さん
写真2=公庄さん(左)からスマホの操作を教わる
写真3=谷さん撮影、赤く染まったドウダンツツジ
写真4=福島さん撮影、三段池公園内の紅葉
写真5=室田さん撮影、大皿にあしらった落ち葉

Tweet

24時間アクセスランキング

京都北都信用金庫
大嶋カーサービス

カレンダー

«1月»
     1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31       

著作権について

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。