京都三和工業団地に漢方薬企業が進出 大阪の栃本天海堂

2020年12月14日 のニュース

 漢方薬の原料と製品の製造、販売を手がける栃本天海堂(本社・大阪府大阪市、栃本大輔社長)が、京都府福知山市三和町みわの工業団地「アネックス京都三和」(京都北部中核工業団地)の土地を取得し、定温物流倉庫を設置する。竣工は2022年春の予定。これで団地の分譲割合は約70%となった。

 漢方薬の原料となる生薬の多くは、収穫が年に一度と限られ、約8割を中国からの輸入に依存。その流通は、自然環境や社会情勢に大きく左右される。

 また今年3月には、新型コロナウイルスの影響で、中国からの輸入が一時ストップ。患者への漢方治療が制限される可能性もあった。このような状況から、「生薬の安定供給が責務」との思いを強くし、定温物流倉庫の新設を決めたという。

 大阪府内に分散する倉庫を一元化するとともに、主力工場がある兵庫県丹波市に近接していて、効率的で安定した生産も可能になる。将来的には、製造工場を設置することも検討している。

 同社は10日に用地を取得し、市と基本協定を締結した。購入した区画の敷地面積は、約4万2300平方メートル。物流倉庫は鉄骨平屋建てで、床面積は約4800平方メートルの予定という。

 アネックス京都三和は京都府と旧地域振興整備公団が整備して、02年に分譲を開始しした。進出企業はこれで14社目。全27区画(約31万平方メートル)のうち19区画(約21万平方メートル)が埋まり、残りは8区画(約10万平方メートル)となった。

 企業誘致を担当する市産業観光課は「どんどん企業が入り、福知山の発展に欠かせない団地になってきています。地元雇用の創出にもつながっていて、今後も残りの区画がすべて埋まるよう、しっかり取り組んでいきたい」と話している。
 
 
写真=新物流倉庫のイメージパース

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