コロナ終息願う折り鶴1万4千羽 個人・団体で心一つに
2020年11月05日 のニュース

京都府福知山市夜久野町額田の夜久野ふれあいプラザで、公民館まつり「第15回ふれあいいきいきフェスタ」が3日までの3日間開かれた。新型コロナウイルス感染症の終息を願って町内外の人たちが作った約1万4千羽の折り鶴が、ロビーの天井や壁面に飾られ、華やかな雰囲気に包まれた。
フェスタは人が集中しないよう、開催期間を例年より一日伸ばし、舞台発表はやめて展示発表を中心に開いた。感染を心配して外出を控える人が多いなか、だれもが参加できる試みをと「コロナ撲滅 みんなで千羽鶴大作戦」を特別に企画した。
プラザ内の夜久野地域公民館前に回収箱を置いて折り鶴を集めたところ、幼児からお年寄りまで多くの人が、色紙やチラシ、包装紙などを利用して作って届けた。
保育園、小学校、文化サークル、福祉施設など団体を挙げて取り組むだけでなく、自宅でのリハビリ活動として作った人や保管していた千羽鶴を持ち込んだ人もいた。
実行委スタッフが、25羽から50羽ずつつないで壁沿いなどにつるす「鶴のれん」、天井から1羽ずつ下げる「飛翔鶴」、木の枝いっぱいに飾り付ける「鶴の木」にして展示した。
来場者は「これだけ多くの折り鶴が展示されるのを見たのは初めて。みんなの結束力でコロナが吹き飛んでいくといいですね」と話しながら、熱心に写真撮影していた。フェスタの後も、今月下旬までは展示予定。
写真=多くの人が制作した折り鶴が会場に工夫を凝らして展示された