コロナで行事が無くなる中で、庵我小PTAが思い出づくりに児童の植樹を計画
2020年11月03日 のニュース

京都府福知山市池部、庵我小学校(浅尾敏彦校長、78人)の全校児童は10月31日、学校で桜の植樹をした。今年度は新型コロナウイルス感染症の拡大の影響で、さまざまな行事が無くなる中、校PTA(中川猛会長)が子らの思い出づくりにと計画。児童たちは桜の成長を願いながら苗木を植えた。
PTAでは、今年度「親子でともに歩む」という目標を立てて、ミニ運動会などの行事を開く予定にしていたが、コロナの影響でほとんどの行事を行うことができなかった。
このため、子どもも保護者も、学校での良い思い出を増やしたいと、「さくらプロジェクト実行委員会」(早川知之委員長)をつくり、桜の植樹を企画した。
桜の苗木は、PTAが購入したジンダイアケボノ4本と校区内の猪崎に住む塩見正光さん(87)からもらったゴテンバザクラなど4本の計8本。植樹場所はグラウンドの周りで、一人ひとり苗木に土をかけた。
この日は学習発表会があり、参観に来ていた保護者らが児童たちの植樹を見守り、大人の手で苗木にシカ除けの囲いを取り付けた。
5年の塩見康弥君は「きれいな花が咲くように願いを込めて土をかけました。木が大きくなったらまた見に来たい」と話していた。
実行委の早川委員長(44)は「子どもたちには桜と一緒に成長して、20年、30年後に大きくなった桜を見に来てほしい」と願っていた。
写真=桜の苗木を植える児童たち