兜にかぶりつく鬼の首-酒呑童子絵巻を夜間に特別公開 関西文化の日に大江山・鬼博物館
2020年11月01日 のニュース

鬼伝説の山大江山の中腹、京都府福知山市大江町佛性寺にある「日本の鬼の交流博物館」(佐藤秀樹館長)で11月3日夜、ナイトミュージアムとして、館で所蔵する酒呑童子絵巻の夜間特別展が開かれる。午後5時から8時までの限定で、「関西文化の日」のため入館は無料となる。
酒呑童子絵巻は、江戸中期の絵巻物で、作者は英一蝶。武将・源頼光一行が、都から大江山へ鬼退治に向かい、酒呑童子ら鬼を征伐する場面などが描かれ、首をはねられた酒呑童子が頼光の兜(かぶと)に、かぶりつく有名な場面もある。
上中下の全3巻あり、長さは合わせて20メートルを超える。普段は館内の収蔵庫に保管していて、一般公開はしていない。今回は博物館内の鬼文化研究所・研修室に展示する。
佐藤館長は「鬼退治伝説を描いた貴重な資料なので、この機会にぜひ見に来ていただきたい」と来館を呼びかけている。
現在館内では秋季特別展「鬼と疫病」も開催。通常展示品も見ることができる。
写真=頼光の兜にかぶりつく酒呑童子などを描いた絵巻