人気の動物園や体育館、公衆トイレも 施設命名権の需要調査
2020年10月31日 のニュース

京都府福知山市は、市の公共施設に対する命名権(ネーミングライツ)の本格導入に向けて、需要調査を始めた。動物園、三段池公園総合体育館、厚生会館、公衆トイレなど計17施設を候補に挙げて、活用を検討する企業や団体の反応を探る。市ホームぺージで調査シートを公開している。11月30日まで。
命名権は、公共施設に企業や商品などの名前を冠した愛称を名付けられる権利で、命名者は自社PRや地域貢献につながり、行政は命名権料を得て施設の維持管理やサービス向上に取り組める。
福知山市内では、2019年4月から福知山球場が「福知山SECカーボンスタジアム」の愛称になったのが第1号。命名権を更に広げていくために今回の調査に取り組む。
対象施設は、市内外から利用がある動物園をはじめとする猪崎の三段池公園内施設などスポーツや文化系のほか、公衆トイレもある。
世界遺産の嚴島神社がある宮島の魅力発信にと、広島県廿日市市とTOTO株式会社が協働で整備する「TOTO宮島おもてなしトイレ」などの先進事例があり、福知山市も公衆トイレを選択肢に入れた。
命名権を希望する企業、団体などが調査対象で、命名したい施設、希望する命名権料、契約期間、期待する導入効果などを聞く。
市資産活用課は「市場の反応を知ることで、命名権が効果的に導入できる施設の絞り込みや実現性を探りたい」と期待を募らす。
写真=動物園に命名するなら…