8年で13校閉校の福知山市が跡地活用探る関西初のバスツアー 京阪神などから民間企業41人参加

2020年10月27日 のニュース

 廃校となった京都府福知山市内の複数の小学校をバスで回って見学し、施設の活用法を探る「廃校マッチングバスツアー」(市主催)がこのほどあった。京都市からバスで訪れた京阪神の事業者らが、各校を巡り、有効活用ができるかどうか調べた。

 市内では、この8年間で13小学校が減ったが、このうち学校施設の活用法が決まっているのは3校だけ。さらに来年3月末には大江町の3校が統合され、閉校となる。

 市では廃校になった学校利用のアイデアを民間事業者から広く求める「サウンディング型市場調査」を実施してきたが、都会の人たちにも幅広く意見を求めようと、京都駅からの無料のバスツアーを企画した。こうしたツアーの開催は関西の自治体では初めてという。

 ツアーは、市と公民連携促進に関する連携協定を結んでいる京都銀行と京都北都信用金庫が、参加者の募集などで協力した。

 23日(Aコース)と11月20日(Bコース)の2日間にわたり、それぞれ3校ずつを見学。23日は飲食業、不動産業、エネルギー関連などの41人が参加した。

 最初に三和町菟原中の旧菟原小を訪れ、体育館やグラウンド、各教室などをじっくり見て回った。市の担当者らが校舎の規模や教室の日の当たり具合などを説明。事業者らは教室の広さ、どのように使われていたかなどについて質問していた。

 ドローンでの農薬散布請け負いなどを展開する会社「SHV」(滋賀県草津市)の川端宏樹さん(40)は菟原小を見て、「イメージしていたよりもかなり大きいが、ドローンの教室を開くのにはもってこいの施設です。コスト面などを考え、運用ができるか検討したい」と話していた。

 このほか細見小、上六人部小を見学し、市内の総合電気設備業社がイチゴ栽培を手掛ける旧中六人部小にも行き、活用事例を知った。11月のBコースは明正、金谷、天津の3小学校などを巡る。
 
 
写真=旧菟原小の各部屋を見て回る参加者たち

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