入場制限無くなった福知山城、御城印がコロナ前を上回る人気

2020年10月24日 のニュース

 城を訪れた記念になる“御城印”。全国各地の城で相次いで発行されて、その数は今や470点に迫る。NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で脚光を浴びる戦国武将・明智光秀が築いた福知山城(京都府福知山市内記一丁目)の御城印も、じわりと人気が高まっている。

 御城印は、神社仏閣を巡り集める「御朱印」の城版。日本全国の城や御城印などの情報まとめサイトを運営する攻城団合同会社(京都市)の河野武さんは、御城印ブームについて「SNSで広まったことと、これまで城ならではの定番の土産がなかったので、そこにハマったことが大きな要因と思われます」と話す。

 御城印を納める御城印帳や専用バインダーでも商戦が展開され、御城印のある城をつなぐ旅行ツアーが組まれるなど、観光業界から熱視線が注がれている。

 福知山城の御城印は福知山市が作った。ハガキ大で、明智家の桔梗紋の上に、光秀が城下町に名付けた「福智山」の文字を江戸時代の古文書から写し取ったデザインだ。

 市は大河ドラマの放送開始をにらみ、今年1月1日から城で販売を始めて1カ月間で予想を上回る1020枚を売り上げたが、新型コロナウイルス感染拡大防止による城の臨時休館で、御城印の販売もいったん中止となった。

 施設が再開された6月以降も同時入館の人数制限などがあって、御城印の販売数は6月が692枚、7月が723枚と伸び悩んだが、8月には1002枚へ。9月は中旬ごろから人数制限がなくなり、4連休のにぎわいも重なって一気に1319枚まで押し上げた。

 城の月間入館者数は、再開以降右肩上がりではあるものの、9月でも1万2712人とコロナ以前の1月と比べると約25%少ない。それでも月間入館者数に占める御城印の販売数の割合は9月が10・4%で1月の6・1%を上回り、人気の高まりがうかがえる。

 8月以降は毎日10枚以上が出て、なかには一日で200枚を超えた日もあり、市文化・スポーツ振興課は「たくさんの方に手に取ってもらっていただいてありがたい」と喜ぶ。

 御城印は、専用の袋を付けて税込み300円。入館時のマスク着用や検温などのコロナ対策は続けている。
 
■「福智山城」の文字 元の古文書を展示■

 福知山城では、御城印に書く“福智山”の文字の元になる古文書「丹波国福智山城付郷村高帳」が常設展示されている。

 この古文書は、1669年(寛文9年)8月、大名の朽木稙昌が常陸国土浦から福知山へ領地替えするにあたり、幕府勘定所から受け取った福知山藩の領地目録。この表紙にある文字を写した御城印と並べて展示しており、歴史愛好家らの目を引き付けている。
 
 
写真上=人気上昇中の御城印
写真下=御城印にある文字の元になった古文書を城で展示している

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