京都産大創設・荒木氏の扁額を確認 夜久野まち協が地域調べ

2020年10月01日 のニュース

 京都府福知山市夜久野町の住民組織、夜久野みらいまちづくり協議会のメンバー3人でつくる「地域調べG3」が、町内の全45自治会を対象にそれぞれの地区の伝承や行事、名所・旧跡などの聞き取り調査を進めている。かつて夜久野で暮らしていた天文学者で、京都産業大学=京都市北区=を創設した故・荒木俊馬氏直筆の扁額なども確認した。

3人は衣川正巳さん(69)=水上=、衣川善一さん(77)=副谷=、堀口仁志さん(71)=羽白=。いずれも協議会の教育・文化・スポーツ部会(小田垣裕一会長、18人)に所属する。昨春からカメラを手に各自治会を回り、今までに上夜久野地域の18自治会を訪ねた。

訪問先では、自治会役員らの協力を受けて、公民館などに集まってもらい聞き取りをしている。戸数、人口、空き家数、移住者数をはじめ、年間行事、地元の神社・仏閣、主な産業、昔話・言い伝え、課題などを2、3時間にわたって尋ね、聞いた話をもとに、地区内を巡って写真撮影をする。後日、調査結果を1自治会当たり10㌻程度にまとめ、月1回開く部会で報告している。

 平野自治会では、昭和26年(1951)に新築された公民館内で、荒木氏の扁額を確認した。地区の長老からその由来を聞いてまとめた冊子では「公民館は並楽荘と呼ばれる。命名・揮毫者は荒木俊馬博士。当時、(夜久野高原から移った)荒木氏が(平野に)滞在しており、新築記念にと扁額・並楽を書かれた。昭和辛卯(26年)芒種(6月6日ごろ)畴山荒木の署名がある」と紹介している。

荒木氏が夜久野高原で星空を見上げながら書いた子ども向けの科学読み物「大宇宙の旅」を、漫画家の松本零士氏が少年時代に読んで感動し、SF漫画を描き始めたというエピソードも記した。

3人は「活動を通して地区との交流が深まっている。何よりそれぞれの地区には地元の人さえよく知らない埋もれた話や出来事があり、新たな発見に驚く日々が続いています。空き家の増加、近くに店がないなど課題も多く、解決策を考えていく必要がある」と話している。

調査結果は、すでに一部を年末に発行する夜久野ふるさとカレンダーに生かしているが、データは膨大なため、DVDに集約するなど後世に伝える方法を模索している。


写真上=各自治会を回り、まとめた冊子を手にする堀口さん、衣川正巳さん、衣川善一さん(左から)
写真下=並楽荘と呼ばれる平野公民館に掲げられている荒木氏直筆の扁額

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