乳白色の海に浮かぶ伝説の山々 大江山で雲海
2020年09月15日 のニュース

丹後天橋立大江山国定公園の一角にある鬼退治伝説の山、京都府福知山市大江町の大江山連峰が本格的な雲海シーズンを迎えた。15日早朝、大江山(千丈ケ嶽)8合目の鬼嶽稲荷神社では、5人の見物客が訪れ、乳白色の幻想的な雲海に見入った。
雲海は放射冷却の影響で、空気中の水分が霧となり、盆地や谷などにたまって発生。昼夜の寒暖差が大きい朝に見ることができる。
標高約640メートルの鬼嶽稲荷では、日が昇る前から、神社から望む山々に霧が立ち込め、山裾をすっぽりと覆った。午前5時40分すぎに朝日が昇ると、雲海が明るく照らされ、山々が島のように浮かび上がった。
神社を訪れた人たちは、山を包む雲海の情景にしばし見とれ、何枚も写真に収めていた。初めて訪れたという与謝野町岩滝の男性は「すごくきれいですね。しっかりと雲(霧)が出ていて、来て良かった。また見に来たいと思います」と話していた。
鬼嶽稲荷からの雲海は厳しい寒さや降雪などがなければ、12月初めごろまでは見ることができるという。
写真=朝日が昇ると、雲海が明るく照らし出された(15日午前6時5分ごろ)