ふるさと納税返礼品に空き家管理や高齢者見守り 福知山市
2020年07月02日 のニュース

京都府福知山市は、ふるさと納税返礼品に「空き家管理サービス」と「高齢者見守りサービス」を追加した。生活支援系サービスが返礼品になるのは市内では初めて。
空き家管理サービスは、市内の建設業者が、依頼を受けた空き家の管理や点検作業を行う。
寄付額5万円で屋外、10万円で屋内外を、それぞれ3カ月点検(月1回)をする。
屋外点検は、郵便受けや庭木の確認、建物外部目視点検など。屋内点検は、全室換気、通水、雨漏りやカビのチェック、防犯確認などをする。いずれも簡易な清掃付き。
物件によってはサービス対象外になるものもあるため、事前の相談が必要になる。
高齢者見守りサービスは、介護福祉分野でIT活用の技術開発に取り組む市内の企業が提供する。
「起床」「服薬」「外出」などのボタンを押した時間など、在宅高齢者の日常生活をデータ化して、遠方にいる家族がスマホなどで確認できる機器を使う。搭載する人感センサーが長時間反応しない場合は家族に緊急連絡が入る機能もある。
寄付額8万円で機器を無料レンタルして1年間お試しで利用できる。正規利用を見越して、機器を買い取るプランもある。サービス利用にはインターネット環境が必要。
市秘書広報課は「空き家の維持管理と高齢者の見守り対策はどちらも福知山市など地方が直面する課題です」と話している。
写真=HASI HAUS(橋本工業)「空き家管理サービス」の建物外部目視点検の様子