廃校活用の意見募集、現地見学会に代わり動画制作 福知山公立大生が協力
2020年06月08日 のニュース

京都府福知山市は児童減少により廃校となった市内2小学校の活用方法について、民間事業者から広く意見や提案を求めている。新型コロナウイルスの影響で施設見学ができないため、福知山公立大学の学生の協力で動画を撮影・編集して公開した。
2校は旧佐賀小学校(私市)と旧川合小学校(三和町上川合)。市は「サウンディング型市場調査」を取り入れる。本来なら、施設見学をしてもらって民間事業者にアイデアを出してもらうところだが、出来ずにいた。
一方で、ちょうど地元の福知山公立大学から、アルバイト先の営業自粛の影響を受け、収入がなくなった大学生を市で臨時に雇ってもらえないかと依頼があり、市場調査を担当する市資産活用課が学生の知恵と力を借りて、動画を制作することにした。
協力したのは地域経営学部医療福祉経営学科3年生の男子学生。5月25日から、市職員とともに廃校を訪れ作業。カメラアシスタントや編集などをして、6月2日に完成させた。
動画はユーチューブの市公式動画チャンネルで公開。ドローンを使い、教室、職員室などの内部や上空からの外観を撮影していて、施設や周辺の状態を分かりやすく映し出している。
市場調査への参加受け付けは6月12日まで。市資産活用課は「動画の撮影や編集の経験がある学生だったので、スムーズに作業をしてもらいたいへん役に立った。今後も学生たちに活躍の機会を作っていきたい」という。
写真=福知山公立大学生が動画の撮影、編集に活躍した