福知山に可搬式オービス登場 通学路で速度取り締まり
2020年05月21日 のニュース

京都府福知山市で市立学校の授業が再開したのを受け、交通事故防止のため福知山署(熊谷真人署長)は21日朝、北本町一区の昭和小学校前の市道(新広小路通り)で、「可搬式オービス」を使った通行車両の速度違反取り締まりをした。
生活道路や通学路における交通安全対策として実施。同署によると、市内での4月中の人身交通事故は8件で、昨年よりも減少傾向にあるが、新型コロナウイルスに伴う外出自粛で交通量が減り、車の速度が出やすい状況になっている。そこで、子どもたちの安全を守るため、通学路で速度取り締まりをすることにした。
通常の違反取り締まりは、車両の誘導スペースなど広い場所と人員が必要だが、速度超過した車両と運転手を自動撮影する可搬式オービスは1メートル四方ほどのスペースが有れば設置でき、30~40キロ規制の生活道路で効果的という。速度違反が認められた場合は、その場で停止などは求めず、後日、車の所有者に通知を郵送して出頭要請する。
昭和小学校前の市道は40キロ規制で、21日朝は通勤者らの車両が次々に通行。道路沿いの歩道には、登校する児童が歩いていた。
交通課の福山智晴課長は「目的は検挙のみではなく抑止。速度が出ると、重大事故に結び付く恐れが高まります。小学生が被害に遭うことがないよう、より緊張感を持って運転してほしい」と話した。
写真=可搬式オービスで速度違反を取り締まった(20日午前8時ごろ)