全科目オンラインで講義 臨時休校の京都共栄中学・高校

2020年05月13日 のニュース

 京都府福知山市東羽合の京都共栄学園中学・高校(平野恵校長)は、ICT機器を活用したオンライン指導を始める。専用の時間割を組んで全校的に取り組み、ほぼ全科目の講義を実施する予定。現在は試行期間で、教員らが来週からの本格運用に向けて調整している。

 新型コロナウイルスの影響で3月に臨時休校となり、一時再開もしたが、再び5月末まで休みになっている。登校日を週1回設定しているものの、全校生徒708人のうち78人は熊本、愛知、岐阜など遠方の生徒で、自宅に帰っていて通学できない状況にある。

 そんななか、4月に「オンライン教育プロジェクト」を立ち上げ、学習、進路、生活、クラブなどの指導をオンラインでできる態勢を整えてきた。

 オンライン会議アプリの「Zoom(ズーム)」、動画サイトのユーチューブなどを活用し、全生徒が均等に各指導を受けられるようにする。

 8日から試験的な運用を始め、現在は時間割を設定して各科目の指導とホームルームを実践。生徒がICT機器の使えているかや通信状況などを確認している。

 ビデオや動画での講義時間は、生徒が疲れずに視聴できる25分ほどで、講義後には課題に取り組む時間も設けている。国の制度上、単位には算定されないが、成績評価の参考にしていくという。生徒からの個別相談などもインターネットを通じて応じる。

 高校2年生25人のクラス担任をしている小林祐介教諭(30)は11日、ズームで初めてのホームルームを実施。「元気にしていましたか」「アプリの使い方はわかりますか」などと生徒たちに話しかけた。

 高校1年生12人に数学の指導をした小西泰平教諭(34)は「反応が直接見られるので良い。プリントでは伝えきれないニュアンスもしっかりと伝えられます」と話した。

 各家庭へ環境整備を依頼し、15日までの試行期間中に全ての家庭で通信環境が整う見通しだという。
 
 
写真=オンライン指導をする教員

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