一般会計400億円 市長選控え福知山市が骨格予算
2020年02月21日 のニュース

京都府福知山市は、総額400億2千万円の一般会計新年度当初予算案を発表した。6月に市長選挙を控えて今年度当初比3・8%減の骨格型だが、「活力のまちづくり」「安心安全な暮らし」「子育て支援」などを重点に組んだ。特別会計などを含めた総額は同3・3%減の859億7900万円。予算案は、2月25日開会の市議会3月定例会に上程する。(金額は原則として100万円未満切り捨てで表記)
大橋一夫市長は「市長選があるため、新規の政策的事業を原則抑制した骨格型だが、必要なものには取り組み、力強く新時代福知山へ向かう予算だ」とした。
一般会計の予算規模は、今年度に組んだ災害復旧費9億2千万円がなくなったことや、新規事業を24事業に半減したことなどの影響でコンパクトになった。
人件費や扶助費などの義務的経費が一般会計全体の5割超を占める厳しい財政状況の中で、優先度が高い継続・新規事業を絞り込んだ。
建物の老朽化で休館中の福知山鉄道館ポッポランドの移転新築事業が本格始動する。個人からの寄付2億円も活用して、蛇ケ端のゆらのガーデン駐車場付近で2022年度のオープンをめざす。
予定地は内水被害が続いており、新施設は水害対策を講じて建てる。新年度は地元と調整を図りながら、地質調査と詳細設計をする。3700万円を組んだ。
福知山ゆかりの明智光秀が主人公のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」が放送中で、福知山光秀プロジェクト推進事業をさらに充実させるために1億4400万円を計上した。このほか、内水対策、産業、教育、福祉、スポーツ分野などにも予算を盛り込み、福知山のまちづくりを進める。
写真=新築移転するポッポランドの内観イメージパース