鉄道ジオラマや実写シミュレーターで運転士気分 福知山まちなかフェス
2019年10月29日 のニュース
京都府福知山市広小路通り、市商工会館で初めてミニ鉄道館が開設された。様々なイベントを同時開催した27日の「福知山まちなかフェスティバル」の一つ。市の産業をけん引した鉄道の魅力を伝えようとの内容で、Nゲージジオラマを設けての模型車両運転体験会や実写版トレインシミュレーター体験会があり、運転士気分になった子どもたちを喜ばせた。鉄道のまち福知山を振り返る貴重な鉄道記録写真も展示されて、鉄道OBが来場者に説明した。
半世紀以上前の1964年秋、夢の超特急と呼ばれた新幹線が開業する前、全国から選び出されて試験運転士を務めた桐村博之さん=かしの木台=の「鉄トーク」もあった。未知のスピードを求める勇敢さに、旧国鉄では“七人の侍”と称された。当時の鉄道の世界最高記録256キロを達成させた日の思い出などを、映像や写真を見せながら語った。
JR福知山駅構内ではトレインワールドin福知山が催された。福知山駅の現在の高架駅や以前の地上駅、福知山電車区を配置した25メートル四方のプラレールレイアウト、福知山線、山陰線で活躍する列車のNゲージ模型展示、子ども制服写真撮影会などがあった。
半田の福知山電車区で車内から列車の洗浄を見学する体験会は、福知山駅から特別列車に乗るための整理券を求めて約600人の列ができた。
このほか福知山駅北口公園でのミートフェスタをはじめ、ふれあい福祉フェスタ、3周年記念・福知山ワンダーマーケット、商店街、ゆらのガーデンでのイベントなどがあり、まちなかを回遊する家族連れもいた。
写真=この日限定で開設したミニ鉄道館でNゲージジオラマを運転して喜ぶ子どもたち(市商工会館)