職場体験学習で強盗訓練にも参加 三和中学校2年生
2019年10月03日 のニュース

京都府福知山市三和町千束、三和中学校(細谷恵滋校長)の2年生23人が1、2両日、地元の事業所で職場体験学習に取り組んだ。コンビニ、保育園、福祉施設などで“仕事”を体験。やりがいや苦労に触れ、自分たちの将来について考えた。
社会的・職業的自立に向けた基盤作りとして毎年取り組み、今年は9カ所で学習した。
学校近くの京都北都信用金庫三和支店(中西弘典支店長)には寺地悠太郎君、山本勇君の2人が訪れ、中西支店長から金融や信金の仕組みについて説明を受けたり、紙幣を数える体験などをした。
初日には地元の福知山署三和駐在所の木下敦志警部補と連携した強盗対応訓練があり、2人も参加した。
訓練は強盗に扮した木下警部補が、来店客から金を奪って逃走したという設定。生徒2人も水入りの模擬カラーボールを持って犯人を追跡し、野球部でキャッチャー、ピッチャーをしているという腕を生かし、犯人の足元をめがけて投げた。
ボールは見事に犯人の足元近くで弾け、水を付着させることに成功。さすまたで取り押さえた。
特殊詐欺防止啓発活動にも参加して、注意を呼びかけるステッカーの配布もした。
山本君は「金融機関には警察と連携した啓発活動も仕事としてあることが分かりました。お年寄りが多く利用されるので、詐欺被害から守るためにも大切なことだと思いました」と体験を振り返った。
寺地君は「お金が無くなると、世の中がうまく回らなくなることなどが勉強になり、お金の大切さが分かりました」と話していた。
写真=犯人の足元めがけてカラーボールを投げた