農作物荒らす害虫追い払う火行事 過疎高齢化の中で伝統を守る

2019年08月29日 のニュース

 夏の終わりの京都府福知山市大江町佛性寺で、虫除けの火行事が営まれた。地区に古くから伝わるもので、以前は地区の各組で行われていたが、現在は過疎高齢化の影響で、地区の第3組だけが伝統を守り続けている。今年も住民たちが集い、まきを燃やして作物の豊作を願った。

住民たちが大切に育てた農作物を荒らす害虫を追い払い、豊作を祈願する地区の伝統行事で、江戸時代に始まったとされる。

毎年8月24日に行われている。過去には、長い竹の先に松の束をくくりつけて、組ごとに決まった場所に立てたが、行事を行う住民の高齢化や油を含んでよく燃える松の確保が難しくなってきたことなどから、行事をやめる組が相次いだ。30年ほど前からは、高野山真言宗・如来院周辺の3組だけとなった。

午後5時前に住民5人が如来院駐車場そばの空き地に集まり、家から持ち寄ったまきを燃やした。

前住職、田和祐昌さん(79)が先達となり、山手の愛宕神社に向かって全員で「ときの声を上げましょう」「もう一声あげましょう」と唱え、手を合わせた。

このあと駐車場で簡単な会食をして、行事の無事終了を喜び合った。田和さんは「いつまでやれるか分かりませんが、できるだけ長く続けていきたい」と話していた。


写真=まきを燃やし、「ときの声を上げましょう」などと唱えたあと、手を合わす3組の住民たち

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