電気自動車の電源で信号機復旧 京都府警が台風想定訓練
2019年08月01日 のニュース

京都府警は、台風による道路交通障害を想定した対策訓練を福知山、綾部両市内でこのほど行った。福知山市役所の電気自動車を電源として使い、機能しなくなった信号機を復旧させる内容も盛り込み、非常時の連携態勢を確認した。
舞鶴若狭自動車道が土砂崩れで通行止めになり、一般道でも冠水や信号が消えるなどの交通障害が起きた-との想定。道路管理者やネクスコ西日本などが協力し、情報共有や迂回誘導訓練などをした。
東日本大震災を教訓に、宮城県警が災害時に信号機などに電力供給ができるプラグインハイブリッド自動車のパトカーを採用していることを参考にし、福知山市の電気自動車を活用することを訓練に取り入れた。
福知山署などの警察官が市役所前交差点の信号機を10分間止めて手信号で交通整理をし、協力要請を受けて現着した市の電気自動車から電力供給して信号機を復旧させた。
訓練に臨んだ福知山署交通課の佃浩巳課長は「いざというときに備えて、一緒に訓練をしているかしていないかでは大きな差が出ると思います。有用な訓練になりました」と話していた。
写真=電気自動車の電力に切り替え、信号機の復旧を確認する警察官