田んぼに野鳥のケリが産卵 巣の周囲避けて農作業
2019年05月10日 のニュース

京都府福知山市猪崎の農業、赤壁享さん(70)の田で、野鳥のケリが卵を産み、温めている。代かきの作業をしていて卵2個を見つけた。周囲は、かきならさずに残し、元気な巣立ちを静かに見守る。10日から愛鳥週間。
由良川堤防そばの田園地帯一角にある12アールの田。5日に水を張りトラクターで代かきをしていると、田の真ん中ほどの水から出た土の部分に卵があることに気付いたという。「このまま取り除くのは忍びない」と赤壁さん。卵がある周囲を広めに残しておいた。

親鳥は懸命に卵を温めている。人が近づくと鳴いて警戒するので、遠くから見守っている。
田植えは14日に予定しており、赤壁さんは「卵のところは避けてそのままにしておきます。元気に巣立ってほしいですね」と目を細める。
写真上=親鳥が懸命に卵を温めている
写真下=卵がある部分は代かきせずに残している