大きな争点なく政策勝負 市議選後半
2019年04月19日 のニュース

京都府福知山市議会議員選挙は、早くも後半戦に突入した。2015年の前回選挙では、賛否が分かれる大学の公立化問題が大きな争点となった。しかし、今回はこうした争点が無く、一票を投じる有権者の判断は難しく、多様になっている。
しかし、市の課題は財政悪化への不安、治水対策、少子高齢化と人口減少、周辺部の衰退など山積しており、「今回の選挙は公約の中身で勝負だ」と話す陣営もある。
候補者が選挙戦で訴えているのは、防災対策や医療・介護・福祉の充実、移住定住促進、財政健全化、地域活性化、農業問題と過疎対策など。過去の経歴や保有している資格といった自身の得意分野で、具体的な政策を提案する候補者もいる。
周辺部の候補者は、中心部との格差解消などを訴える。ある候補者は市全域に目を向けた公約を前面に押し出す。特定の世代にターゲットを絞り、子育て施策の充実などを訴える候補者もいて、それぞれ特色が出ている。
このほか、現職はこれまでの実績、新人はフレッシュさなどもアピール。ある新人候補者は「公約も大事ですが、まずは名前を覚えてもらわないと…」と話し、選挙カーをくまなく走らせている。
運動期間は、残り少ない。いかに名前、公約を浸透させ、支持を集めるか。スピーカーから流れる声は、さらに熱気を帯びてくる。
写真=選挙公約や熱意を訴える候補者