小麦の香りに包まれて パン屋さんでカフェ・ランチ

春の陽気に誘われてパン屋さんへ出かけませんか。今回はカフェスペースのあるお店を紹介します。
小麦の香りに包まれながら、焼き立てをほおばる幸せ。うららかな光が注ぐテラス席も気持ちが良いです。オリジナルコーヒーや出来立てのスープも一緒に味わってみてください。(2023年3月号)

里山で味わう、滋味あふれるドイツパン

【丹波市】丹波 穂のWonne(ヴォンネ)

ランチは3種類(できれば予約を)。写真はCセット(2200円)。4~6種類のドイツパンに、マイスターが作るソーセージやハム、スープ、サラダが付く豪華な内容

 伝統製法で丁寧に焼いたドイツパンを、のどかな里山の風景と一緒に味わってもらいたい―。ドイツパンの職人として50年以上のキャリアを持ち、大阪で約30年自らの店を営んでいた岩坪良彦さんが、妻の宏美さんとともに丹波市で店を開いた。

 元料亭の日本家屋を改装した重厚な佇まいの店内に、ライ麦の天然酵母で焼いたドイツパンが30種ほど並ぶ。どれも噛むほどに滋味深く、幅広い食材と相性がよいので食事パンとして重宝される。宏美さんが作るドイツ菓子も美しくショーケースを彩る。

 お座敷を利用したカフェスペースでは、窓の自然を眺めながら市内の専門店が作るドイツソーセージとパンをセットで味わえる。日本の田舎とドイツの食事が融合した空間に不思議と心が癒やされる。

カフェスペースでは、窓越しに庭園と里山の風景が広がる
晴れた日はテラス席がおすすめ。空気も美味しい
良彦さん、宏美さん、宏美さんの母・敏江さんも協力して店を切り盛り。看板犬のこむぎちゃんも出迎える
本場のレシピに忠実につくられるドイツパン。珍しい形も多く、どんな味がするのかわくわく
ザッハトルテ、トップクーヘン、シュワルツワルダ―…ドイツ菓子がショーケースを彩る
テントを張ったテラス席もある。少し肌寒い日も外気から守ってくれて快適
住所 丹波市市島町与戸725-1
電話 ℡0795-86-8156
営業時間 10:00~17:00 ランチは11:00~14:00
休み 月・火・水曜日
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陽光が注ぐくつろぎの空間

【福知山市】ベーカリー&カフェ プロバンス

注文をうけてから作るカフェメニューのクラブハウスサンド(単品650円)

 欧風のおしゃれな店内は、パンの香りでいっぱい。「安全でおいしいパンを」と自然酵母を織り交ぜて、やわらかく風味豊かに焼き上げる。パンの種類は80以上。旬の果物が乗るデニッシュ、サンドイッチなど総菜系も豊富で、あれもこれもと選ぶのが楽しい。3・4月は京都産100%の小麦と地場食材で作ったパンを集めて「収穫祭」を企画している。

カフェスペースは明るく開放的な空間。モーニングやランチが人気

 カフェスペースは、大きな窓からたくさんの光が入る開放的な空間。出来立てサンドイッチやオムライスなどのカフェメニューと一緒に、くつろぎの時間が過ぎていく。お店のパンを選んでドリンクとセットにすると100円引きなる。

入って左側が販売、右側がカフェスペース
お昼時には総菜パンが次々と並ぶ
一番人気「フィセル明太子」378円は、ネット購入もできる
種類豊富なデッシュ系
自然酵母を使いふわふわに焼き上げるパン。どれも美味しそうで迷ってしまう
外観
住所 福知山市土師新町2丁目119-1
問合せ ℡0773-20-2828
営業時間 7:00~19:00 (土・日曜日・祝日は~18:30)
休み 無し
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古民家で頬張る名物バーガー

【丹波市】市島製パン研究所

豪快に乗ったチーズがとろけるトミーノチーズバーガー(1650円)。ほかにもバーガー、サンドなど20種類以上のメニューがある

 かつて西宮で有名店を経営し、グルメバーガーの先駆者、あるいは巨匠と呼ばれる三澤孝夫さんが、田園風景広がる丹波市へ移住し営む。

 昔懐かしい格子戸をあけると、クロワッサンやカレーぱん、ドーナツなど、親しみ深いパンがお出迎え。良質な国産食材を使った優しい味で、日々の食事やおやつにうれしいものばかりが並ぶ。

 一方カフェでは、迫力満点、豪快なハンバーガーを提供する。旨味あふれる肉肉しいパテ、自家製厚切りベーコン、新鮮野菜などが積み上がり、大きな口を開けても入りきらないほどのボリューム。田舎の古民家で味わうというギャップも面白いと話題になり、都会の人がわざわざやって来る丹波市のちょっとした名所になっている。

レトロな「たばこ」の文字が印象的
馴染深いパンが並ぶ。子供たちにも安心して食べてもらいたいと、北海道産小麦、地元の野菜など良質な食材を使っている
まるで「おばあちゃんち」に来たようで心が和む。外にはテラス席もある
有名映画の影響を受け、生まれたキューバサンド。隠れた名品
店主の三澤さんは、田舎で店を開きたい人の相談も受けていて、10件以上のお店をプロデュースした
塀から外をのぞく「Hey Hey」君。お店に来たら探してみてね
住所 丹波市市島町喜多280-2
問合せ ℡0795-85-2520
営業時間 木・金・土曜日 9:00~16:00 カフェは11:00~16:00(L.O.15:00)
SNS ホームページ Instagram

具だくさんスープと一緒にほっと一息

【綾部市】5miche(サンクミッシュ)

落ち着いた雰囲気の飲食スペース。トースターを設定していて、パンを温めなおすこともできる

 定番パンドミや玄米食パンなど10種類もの食パン、素朴な味わいのハード系、フキノトウやタケノコなど地元の採れたて野菜を使った調理パン、そして、愛らしいイラストのアイシングクッキー。店中どこを見ても魅力がいっぱいで、郊外にありながら客足が絶えない人気店。

 このほど店舗をリニューアルし、カフェスペースを増築した。陽が柔らかく注ぐ落ち着いた空間で、ほっと一息つくのにぴったり。週替わりのスペシャルスープ(380円)と一緒にどうぞ。

入口すぐがパンの棚、奥にお菓子の棚がある
神戸からUターンし、店を営む道又淳さん、博美さん夫婦
記者がいただいたのは、パンの中にドリアを詰め込んだ「ドリアパン」(350円)。炭水化物×炭水化物の罪な一品。自家製スープには旬の食材がたくさん入っている
お菓子は博美さんが作っている。季節やイベントに合わせて、いろいろな詰め合わせも登場
可愛すぎるクッキー。「おめでとう」「ありがとう」などのメッセージ付きもあり、贈り物に最適
このほどお店を改装。売り場スペースが広くなった
住所 綾部市位田町野本34-9
問合せ ℡0773-21-6166
営業時間 木・金・土曜日(日曜日は変則営業)9:30~18:00
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オリジナルコーヒーと山の景色が醍醐味

【丹波市】ヤマネベーカリー

落ち着いた雰囲気の飲食スペース。トースターを設定していて、パンを温めなおすこともできる

 飲食店や雑貨店の複合施設「ロカッセ タンバ」内にあるベーカリー。大阪でパンの修業を積んだ店主の山根陽子さんが、北海道産の小麦や地元の食材を使って「毎日食べたいパン」を焼いている。

 日替わりで30種ほど登場するパンは、小さめサイズながら、具だくさんで食べ応え十分。なめらか食感で不動の人気のクリームパン、自家製総菜を詰めた独創的な「おかずパン」などを目当てにやってくる常連は多い。

 買ったパンは施設のテラス席で食べられる。目の前には悠然と鎮座する地域のシンボル・三尾山。パンに合うようブレンドしたオリジナルコーヒーや丹波産レモンの自家製レモネードをお供にのんびり味わえる。

どんぐり帽子が似合う店主の山根さん。お店の雰囲気は穏やかな人柄そのもの
ショーケース並ぶ30種類くらいパン。常連はご近所さんから京阪神まで幅広い
意外な組み合わせの総菜パンも多く、来るたびに楽しみがある。毎月最終日曜日は総菜系ばかりを並べるおかずパン祭りを開催している
カヌレ
牛乳にまぜるだけ。オリジナルカフェオーレベース
「ロカッセ タンバ」は地域の魅力発信の場として誕生した
屋内の飲食スペースもある
目の前にたたずむ三尾山。こぶが3つある
かわいいお店のロゴ。食パンの頭には、三尾山のようにこぶが3つある
住所 丹波市春日町柚津67-1
問合せ ℡0795-81-4008
営業時間 9:00~17:00
休み 火・水曜日
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2023年3月11日更新

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