新体制の三段池動物園 「市民が誇れる園に」髙橋園長が、協会加盟など構想語る
2026年04月04日 のニュース
京都府福知山市猪崎の市動物園(三段池ラビハウス動物園)が2日、新たな体制で営業を開始した。指定管理者は横浜市の株式会社ウェバレッジ。今後5年間の運営を担う。同社代表取締役で新園長に就いた高橋文彦さん(50)は、長年動物園業界に身を置いてきた経験を生かし、「市民が誇りに思える動物園にしたい」と意欲を語る。
横浜市出身の高橋さんは、21歳で動物園の世界に入り、横浜市立よこはま動物園ズーラシアで17年間勤務。ゾウの飼育を中心に経験を積み、インドで象使いの修業をしたほか、JICA青年海外協力隊員としてアフリカ・ウガンダで孤児のゾウの保全活動にも携わった。
その後、ウェバレッジ社を立ち上げて、動物の高齢化や施設の老朽化、経営難に直面していた三重県多気町の動物園「ごかつら池どうぶつパーク」の再生に着手。地元住民の「動物園を残してほしい」との声を受けて改修を進め、2024年にリニューアルオープンへと導いた。
福知山市動物園についても、前園長の高齢化に伴い後任を探していた市の公募に参加し、指定管理者に選ばれた。
今後は、ウサギなどとの触れ合いといった従来の魅力を生かしながら、動物福祉(アニマルウェルフェア)の視点を取り入れた飼育環境の整備に力を入れる方針。「動物の健康や福祉を守るため、適正な飼育環境を整えることが求められている」と話す。
大きな目標に掲げるのが、日本動物園水族館協会への加盟。飼育技術や施設水準、運営体制など厳しい基準を満たす必要があるが、「加盟できれば全国の動物園との連携が広がり、希少動物の受け入れや繁殖にもつながる」と意義を強調する。
人気のレッサーパンダについても、飼育環境の充実や専門スタッフの配置を進め、将来的な繁殖を視野に入れる。さらに、クラウドファンディングによる施設改修や、ごかつら池どうぶつパークとの連携強化も構想。新たな動物も迎え入れる予定という。
「ここに来れば面白い、また来たいと思ってもらえる場所にしたい。レベルを上げていき、全国的な動物園へと育てていきたい」と力を込めた。
写真(クリックで拡大)=新園長の高橋さん








