三段池の動物園に30年 二本松園長、最後の一日もいつも通り
2026年04月01日 のニュース
三段池ラビハウス動物園(京都府福知山市猪崎)の二本松俊邦園長(81)が31日、退任の日を迎えた。約30年にわたり園の“顔”として現場に立ち続け、休みの日でも動物たちの様子が気になり、園に足を運んだ。31日も普段と変わらぬ一日を過ごした二本松園長。園長としての最後の一日に密着した。
午前8時15分、普段より少し早めに園に到着。すぐに、ロデオ姿で有名になったイノシシのウリボウへ餌やりをした。「大きくなった」とその成長ぶりを喜ぶ。
続いてウリボウの背中に乗っていたニホンザルのミワがいるおりにも行き、元気かどうかを確認。このあと園内のごみを軽トラックに積んで牧の処分場に運んだ。
午前中は雨模様で、訪れる人はまばらだったが、天気が回復するにつれ、入園者が増えていく。二本松園長の知り合いやファンも次々と来園。多くの人たちから「ご苦労さまでした」と声を掛けられ、花束を受け取った。園長は「こんなことをしてもらえるなんて、本当にありがたい」と照れ臭そう。
午後3時20分、園内を回り、訪れた子どもたちに、飼育しているカピバラについて話す。「この子はみさき公園(大阪)におったんが、けがをしてこっちに来たんやで」と、福知山弁で優しく語りかけた。
説明が終わると、手をかけて育てたシロテテナガザルの「福ちゃん」のところにも行きスキンシップ。4時30分には、園長の引退セレモニーに、妻のちとせさん(78)と一緒に出席した。
このあとも多くの人たちからねぎらいの言葉が贈られ、写真撮影にも応じた。
園内の片付けもほぼ終わりほっと一息。閉園後の5時15分には、ウリボウとハヤブサに最後の餌やりをした。おいしそうに食べるウリボウの姿を見ながら「頑張って生きなよ」と声を掛けた。
「みんなに助けられ、やってこられた」
引退セレモニーで二本松園長が感謝
二本松俊邦園長の引退セレモニーは、来園者約100人が見守る中で行われた。二本松園長は「これまでいろんな方に助けられてやってこられた。本当にありがたい」と感謝の気持ちを述べた。
大橋一夫市長があいさつで、「ふれあいコーナーや餌やり体験を設けたりして、園の発展に寄与していただき、30年にわたって動物園を育て上げてもらいました」とねぎらった。
このあと大橋市長が二本松園長に、市内外から寄せられた145件のメッセージをまとめた冊子を贈り、市都市緑化協会の大柿日出樹理事長が花束を贈呈した。
二本松園長は「楽しいこともいろいろあったし、苦しいこともいろいろあったけど、どこも遊びに行かないで頑張らせてもらった。みんなの力で動物園が動いていることがよく分かりました」と述べた。
写真上(クリックで拡大)=ミワの様子を見る二本松園長
写真下(クリックで拡大)=引退セレモニーで花束を受けた二本松園長(左は妻のちとせさん)








