4月から自転車違反に“青切符” 高校生も対象
2026年03月29日 のニュース
自転車に乗る人が交通違反をした際、反則金の納付を通告される「青切符」(交通反則通告制度)が、4月1日から全国で始まる。16歳以上が対象で、高校生も含まれる。制度導入の背景や仕組みを福知山署に聞いた。
青切符は比較的軽微な交通違反に対し、一定期間内に反則金を納付すれば刑事手続きを受けずに処理が終了する制度。違反者に青色の反則告知書が交付されることからこう呼ばれている。
自転車では一時不停止や無灯火、ながらスマホなど113種類の反則行為が対象で、警察官が実際に見て、明らかに違反行為を行ったと判断できる場合に適用される。反則金は違反内容によって異なるが、3千円から1万2千円まで設定されている。
これまで自転車による交通違反は、全て赤切符による刑事手続きで対応してきた。しかし、赤切符による処理は取り締まり時の書類作成や違反者による出頭が必要など、青切符の処理時と比べて手続きが煩雑で、時間的な負担も大きい。加えて、検察へ送致されても不起訴処分となる場合があり、違反者に対する責任追及が十分でないといった指摘もされていた。
また、全国的に交通事故件数が減少傾向である一方で、自転車関連事故は横ばいで推移。違反の検挙件数も近年増加している。
福知山署によると、昨年、府内で処理された自転車への赤切符は4616件(前年比377件増)で、このうち「指定場所一時不停止等」が3900件以上で最多だった。
こうした状況を受け、警察と違反者双方の負担軽減と実効性のある責任追及を可能とし、自転車事故の抑止を目的に制度導入に至った。
悪質な違反は刑事処分
制度導入後も、酒気帯び運転や妨害運転といった悪質で重大な違反、交通事故を起こした場合などは、これまで通り赤切符による刑事手続きの対象となる。
青切符は原則、交付日を含む8日以内に反則金を納付すれば手続きは終了する。納付しなかった場合は各都道府県の警察本部が運営する交通反則通告センターから通告を受け、期限内に納付すれば処理は完結。それでも応じない場合は刑事手続きに移行する。
また、一定の危険な行為を3年以内に2回以上繰り返すと「自転車運転者講習」の受講が義務付けられ、従わない場合は5万円以下の罰金が科される。
福知山署の山下人司宜交通課長は「自転車は身近に利用していただける便利な乗り物ですが、車の仲間です。悲しい事故が起きないよう、交通ルールを守り安全運転に努めてもらえれば」と話している。
市内高校ではルール再確認
高校生も対象となることから、市内の各高校ではホームルームや全校集会で生徒たちに制度の概要を説明し、イヤホンを着けた状態での運転や傘差し運転、一時不停止といった身近な違反への注意を呼びかけている。
生徒の約8割が通学時に自転車を使用するという福知山高校=土師=では、3学期の終業式で生徒へ注意喚起した。加藤輝昭副校長は「新たな制度が始まるといっても違反項目自体は以前からあるもの。改めて交通安全への意識を高める機会にと、学校側から生徒に伝えています」と話す。
1年生の女子生徒は「ルールの全てを覚えきれてはいないので、意図しない違反をしないよう気を付けたい。友だちと下校することも多いので、注意し合いながら安全に乗りたいです」と気を引き締めていた。
写真(クリックで拡大)=月1日から自転車への青切符制度が新たに導入される









