創業100年以上「京の老舗」日下部春光堂が選ばれる

2026年03月06日 のニュース

 表装表具の修復や製造などを手掛ける京都府福知山市西本町の日下部春光堂(日下部隆子社長)が、京都府で100年以上継続して伝統技術や商法を守り、ほかの模範となる企業を知事名でたたえる「京の老舗」に選ばれた。18歳から家業を継ぎ、高度経済成長期、低迷期を経て半世紀以上、伝統技術を守ってきた3代目の日下部安隆さん(72)は「支えてくれた地域があってこそ。感謝しかない」と喜ぶ。

日下部春光堂は1920年(大正9年)に現在地で、安隆さんの祖父にあたる初代の安助さんが日下部春光堂表具店を創業。65年(昭和40年)には内装工事やクロス張りなどのリフォーム業を始め、2代目の父・哲太郎さんの時に株式会社化した。

91年(平成3年)から国家資格の1級表装技能士を持つ安隆さんが3代目を務め、掛け軸や屏風などの表装表具、ふすま、障子といった建具の仕立て、住宅関連のリフォームなどを担ってきた。地元の人や寺院、公共施設などから依頼を受け、地域に根付いている。

安隆さんは「若い頃は高度成長期で、多くの仕事が舞い込み忙しかった。時代の流れで和装や和室も減りましたが、表装表具で培った技術を生かしたリフォーム事業も行い、地域の方に支えられながら続けてこられました」と振り返る。

「先代、先々代の教えを受け継ぎ、丁寧な手仕事にこだわっています。現在は若手も頑張ってくれていて、さらなる100年をめざしていきたい」と話している。

「京の老舗」は1968年度から府が行っている表彰制度。今年度は府内20企業が受賞し、市内からは日下部春光堂のみだった。市内での表彰は2年ぶりで、今回で計47社・店に。府内全体では2082社・店となった。


写真(クリックで拡大)=京の老舗表彰を受けた日下部春光堂

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