三和の魅力に心奪われ20代の若者4人が移住 田畑を耕して直売所で野菜販売

2026年02月27日 のニュース

 京都府福知山市三和町の自然、人の温かさに心を奪われ、兵庫県の都市部から移住した若者4人組がいる。農業で生計を立てようと、田畑を耕し、収穫した米と野菜は直売所などで販売。耕作放棄地の解消をはじめ、地元の文化や祭りの灯を絶やさぬよう、若い力で継承したい-との思いも強く、「新風を吹かせて地域の起爆剤に」と意気込む。

 4人は同級生で、子どもの頃からの友人。渡邉一也さんと田中光さん、中島知紀さん、藤井啓士さん。神戸市と西宮市で生まれ育ち、年齢は26歳。2024年4月、町内にある民泊を訪れて三和の魅力に触れ、それから何度も通うようになった。

 いろんな住民たちと出会って話をするうちに、食料自給率の低下や若者の農業離れといった社会問題が、三和町を含む各地で起こっていることを実感した。

 「よくしてくれる人たちがいるこの町で、農業を取り巻く課題と向き合いたい」との思いを抱き、移住を決意。昨年4月から11月にかけて、それぞれ友渕と高杉に転居してきた。

 4人が師匠と仰ぐ農事組合法人京都ナチュラルの代表、上田孝博さん(67)=高杉=に基礎から教わりながら、法人の田畑で米や大根、カボチャ、ジャガイモ、万願寺トウガラシ、ピーマン、ニンジン、ズッキーニ、黒豆など多彩な農作物を、化学肥料を使用せず育てている。

 米と野菜は、地元の神戸市と西宮市のカフェ前などで出張販売していたが、昨年12月からは、国道9号沿いにある辻の法人事務所に直売所「くら万」を開設。肥沃な土壌で育った新鮮な野菜を並べているほか、漬物や冷凍カレー、シフォンケーキなど、仕入れた食品類も販売している。

 主に直売所の運営を担当する渡邉さん、田中さんは「自分たちにとって三和は、自然に囲まれた最高の環境。昨年10月の春日神社(高杉)の創建500年祭では、住民総出で準備するなど、伝統文化を大切にしているところも、魅力に感じています」と話す。

 4人を温かく迎え入れ、直売所が軌道に乗るよう、応援してくれている住民たちのためにも、「農地や伝統の祭り、文化を未来へとつないでいきたい。自分たちの好きな音楽、キャンプなどを生かしたイベントも企画し、地域の活性化につなげていければ」と先を見据える。

 4人の奮闘を優しく見守る上田さんは「4人は地域の絆を大切にできる貴重な若者。農業で生計を立てるのは厳しいけど、何としてもこれで食べていくんだ、という気概を感じています。仲間、そして住民とも助け合いながら、三和を守る将来のリーダーとして成長していってほしい」と願っている。

 

写真上(クリックで拡大)=「農業での自立と地域に元気を」と意気込む4人
写真下(クリックで拡大)=新鮮な野菜が並ぶ直売所

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