国の先行地域に選定「脱炭素×子育て・スポーツ」 福知山市内で事業展開
2026年02月25日 のニュース
環境省の脱炭素先行地域に京都府福知山市が選ばれた。2030年までに家庭や事業所の電力消費に伴う二酸化炭素(CO2)排出量の実質ゼロをめざす。市は「脱炭素×子育て・スポーツ」をテーマに掲げ、事業者とともに市内5地域で具体事業を展開する。
国は2050年までに、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させる「カーボンニュートラル」の実現を宣言しており、22年から100カ所をめざして脱炭素先行地域を選定してきた。今回の第7回では14市町の12提案が選ばれ、これまでに計133市町村102提案が採択された。福知山市は、豊岡市とともに今回、北近畿初の先行地域に選ばれた。
5エリアが対象で市域総面積の19%
市は、地域新電力のたんたんエナジー、総合型スポーツクラブを運営する一般社団法人福知山ユナイテッド、金融機関、農業法人、研究機関など計10者と共同で、市内5エリア(夜久野、つつじが丘団地、福知山公立大学、三段池公園、長田野工業団地)で事業を展開する。
エネルギーを生み出す側だけでなく、使う側の意識改革も図ろうと、子育てやスポーツと掛け合わせた。
対象地域の総面積は105・23平方キロで、市の総面積の約19%を占めており、30年度時点で、5エリア内の年間消費電力1万6700メガワット時を再生可能エネルギーで調達するなどし、発電に伴うCO2排出の実質ゼロ達成をめざす。
ハード面では、夜久野町の養豚団地跡地への市民出資型オフサイト太陽光発電設備(約2600キロワット)の導入▽作物の生育に合わせて太陽光パネルの角度が変えられる太陽光発電設備(約1550キロワット)の設置▽省エネ効果の高いヒートポンプ給湯器の導入支援などに段階的に取り組む。
ソフト面では、ユナイテッドの職員が日中はたんたんエナジーで働き、夕方や休日はクラブ指導員を行う「地域課題解決型複業」による労働力や子どもの体験機会の確保を行うほか、共同で取り組みを進める事業者が収益の一部を子どもたちのスポーツ、文化体験支援に充てるといった仕組みを運用していく。
国からは、脱炭素と同時に子どもの体験機会の創出を推進すること、地域共生型の再エネモデルを進めることが高く評価された。選定を受けたことで、総事業費の3分の2が国から交付される見込みで、残りは参画する各事業者が調達する。
20日に駅前町の市民交流プラザで記者発表会が開かれ、大橋一夫市長や共同事業者らが出席。大橋市長は国からの選定について、「これまでに積み上げてきたものをさらに飛躍させ、地域と連携しながら横展開を図る起爆剤になると思う」とし、「きょうからがスタートです。持続可能な福知山を残すための新しいまちづくりに挑戦していきたい」と力を込めた。
写真(クリックで拡大)=協力して脱炭素の取り組みを進めていく









