受け入れ態勢拡充で手漉き体験者が急増 大江町和紙伝承館

2026年02月16日 のニュース

 京都府福知山市大江町二俣、市が運営する大江町和紙伝承館で、手漉き和紙体験の受け入れ態勢拡充が奏功し、今年度の体験者数が急増している。2月1日現在で183人と前年度比4倍に達し、年度内200人到達も見込まれる。

 二俣地区では江戸時代から紙漉きが行われ、明治初期までは丹後和紙(丹後二俣紙)の産地として栄えた。洋紙の普及などで作り手は減少し、現在は同館隣の田中製紙工業所のみが伝統を受け継いでいる。

 同館は府無形文化財に指定されている丹後和紙の文化と技術の継承を目的に旧大江町が1994年に開館。その後、運営は大江観光に引き継がれ、2015年からは市が担っている。現在は土、日曜、祝日に開館している。

 市は一昨年の開館30周年を機に、観光アクションプランで手漉き体験の充実を重点施策に掲げた。これを受け、市大江支所が今年度、魅力向上プロジェクトを始動。体験受け入れ態勢の見直しを進めている。

1人からでも平日でもOK

 従来の手漉き体験は、田中製紙工業所5代目の田中敏弘さん(64)が指導し、小学4年生以上を対象に10人以上の団体から受け付けていた。大江支所ではこれとは別に、誰でも1人からでも体験できるメニューを新設。田中さんの指導を受けた支所職員2人が講師を務め、予約があれば平日も対応している。

 昨年8月には体験週間として平日を中心に7日間で実施し、親子連れなど73人が参加。和紙を使ったペーパーウェートや、もふもふ動物の製作体験なども企画した。館内展示室では説明文の英語表記を追加し、二次元コードで作業工程の動画を紹介するなど、内容の充実も図っている。来館者数は903人(2月11日現在)と順調に伸び、年度内1千人超が見込まれる。

 市大江支所は新年度以降、予約なしでの体験実施にも取り組む予定で、齋藤優樹主査(33)は「紙漉きを通じて丹後和紙のすごみを感じてもらえている。今後は漉く紙のサイズを増やすなど、体験内容をさらに充実させていきたい」と話している。


写真(クリックで拡大)=市大江支所職員に教わりながら、手漉き和紙を体験する子どもたち

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